注文住宅の家づくりは手順が難解で、どんなふうに進んでいくか不安になりますよね。
「いつ何をすればいいのか予め理解しておき、できるだけスムーズに進めたい」と思う方も多いでしょう。 今回は、土地がある方の注文住宅建築の流れをご紹介したいと思います。注文住宅の家づくりは大別すると4つのパートに分けられますので、順番にご説明します。 読んでいただくと何となく家づくりの手順が理解できると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
土地あり、注文住宅建築の流れ
土地がある場合の家づくりは、大きく4つのパートに分かれます(建て替えの場合は、もう1パート増えます)。順番にご紹介していきましょう。
予算組みと資料請求
まずは、建築会社を選ぶ準備として「予算組み」と「資料請求」から始めるとよいでしょう。 土地がある方が家づくりをする場合、予算を組むときにやることは「総予算を決める、諸費用を把握する、建物予算を決める」の3つです。 「住宅ローン+自己資金」で総予算を計算したあと「総予算-諸費用」で建物の予算を決めます。住宅ローンは、月々無理なく返済できる額から逆算して決めるといいでしょう。 諸費用の項目と目安金額については、こちらでご紹介しています。あわせてご覧ください。
》注文住宅を建てるときにかかる諸費用の内訳10項目と参考価格
資料(カタログ)請求は、建築会社の情報収集と建てたい家のイメージを固めるのに役立ちます。資料中に良さそうな写真を見つけたら、スクラップブックにしておくと打ち合わせのときに使えます。 資料を手に入れられる場所は「住宅展示場、見学会、建築会社のホームページ、住宅専門誌」などがあります。たくさん請求して、あなたの感性に合う会社ばかり3社程度まで絞り込みましょう。
プランと概算見積もりを作ってもらう
3社程度まで絞り込んだら、建築会社に出向いて間取りのプランと概算見積もりを作ってもらいましょう。要望は、各社に同じ内容で伝えてください。違う要望を伝えると、比較検討しにくくなります。要望リストを作っておくとよいでしょう。 概算見積もりとプラン図面があれば住宅ローンの仮審査を受けられるので、2~3行審査申し込みしておきましょう。 見積書とプランを比較して「家づくりを任せたい」と思った1社に絞り込んだら、建築工事の請負契約をします。契約と同時に、仮審査が通った銀行の中から1行選び、住宅ローンの本審査も依頼しておきましょう。
詳細設計打合せ
契約が完了したら、いよいよ家の詳細を決めていきます。家づくりの一番楽しいところではないでしょうか。どんなことを決定していくのか、いくつか例をご紹介しましょう。 「配置計画、外観・外装、間取り、仕様、住宅設備、換気計画、内装、電気配線、照明計画」 建築確認に必要な設計図面ができたら、申請を行います。建築の許可(建築確認済証の交付)がおりたら、いよいよ着工です。
建て替えの場合
建て替えの場合特有の作業も、ご紹介しておきましょう。 建て替えでは、仮住まいへの引っ越しと既存建物の解体工事が発生します。予算にも関わってくることですので、解体工事と仮住まいは早めに見積もりしておくとよいでしょう。
建築工事
建築確認済証が交付されたらいよいよ建築工事が始まりますが、まずは地耐力(地盤の固さ)を調査します。まんがいち地盤が緩いとわかった場合は、地盤改良工事から行います。 建物の工事の流れは、こちらで詳しくご紹介しています。参考にしてください。
》検査・施工体制
建築工事の最後に竣工検査して、問題なければお引渡しへと進みます。住宅ローンの実行や登記も済ませ、ついに引っ越しです。建築会社とは、アフターサービスでお付き合いが続きます。
家づくりの期間はどれくらい?
家づくりはスタートから契約まで、おおよそ3か月から半年かかります。工期は建築会社によって違いますが、一般的な木造住宅なら3~4か月程度。合計で半年から1年くらいでしょう。 家づくりは長丁場ですが、あせって急ぐより余裕をもって取り組むことをお勧めします。焦ると、自分に合った建築会社や金利が低い銀行をジックリ探せません。設計の打合せ中も、慎重に検討できないでしょう。 家づくりは、思い立ったが吉日です。まずは予算組みから始めてみてはいかがでしょうか。
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